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【フランス免税PABLOを完全解説】赤画面の理由・対処法・投函は必要?

パリのシャルル・ド・ゴール空港で、私の夫が犯した「ある過ち」を、まず最初にお話しさせてください。

情報番組で「ロクシタンの日本直営店がオープン!」なんて特集をやっていた13年前の朝。
私はテレビを見ながら「わ〜、ロクシタン行きたいなぁ。でも青山まで行くのめんどくさ」とぼんやり思っていました。
その数分後、夫から「パリに着きました」とメール着信。


!!おっ、これは運命?シアバターがお安く手に入るチャンス♪


「ロクシタンのシアバター買ってきてください。3,4個」と即返信。
聞いたことのない単語に夫は暗号か何かだと思ったことでしょう。

10日後夫が帰国。
私の頭の中は “シアバター” はどこだろな~ちゃんと買えたのかな~とワクワク。
「お土産」と渡された袋を開けると……
シアバターは、ない。どこにも、ないのです。
代わりに入っていたのは、ロクシタンのハンドクリームお土産セット。

いやいや、これは会社の女性用でしょうが、、、袋の中をひっくり返しても、シアバターは影も形もありません。
「ねえ、シアバターは?」
すると夫、まさかの一言。
「あ、 捨ててきた」
……は???
シアバターを? 捨てた??

夫いわく、
「免税手続きがめんどくさくて」
「液体物の検査もめんどくさいし、没収されるならもういいやって」

……いやいやいや。なんでシアバターだけ捨てちゃうの?


フランスの付加価値税(TVA)は標準で20%。手数料を引いても約12%が戻ってくる計算です。つまり彼は、数千円分の現金を、みすみすドブに捨てて帰ってきたのです。もちろんシアバターの代金も!翌月のカード利用明細を見て大きなため息をついたものでした。当然ですが、シアバター4個分の金額は我が家にとっては大きな金額です(涙)

現在、フランスの免税手続きは「PABLO(パブロ)」という端末を使えば、驚くほど簡単になっています。ただし、そこには「赤画面(エラー)」や「書類投函の謎」といった落とし穴も。

この記事では、PABLOの操作からトラブル対処法まで、徹底的にガイドします。これを読めば、空港でのパニックはゼロ。スマートに還付金を受け取って、次の旅行の資金にしちゃいましょう!

目次

空港へ行く前に!免税手続きをスムーズにする3つの準備

空港に着いてからスーツケースを広げてガサゴソ……なんて、スマートな旅人には似合いません。PABLO端末の前で焦らないための準備は、ホテルを出る前から始まっています。

まず大前提として、免税手続き(デタックス)に必要なのは以下の3点です。

1. パスポート(原本が必要です。コピーは不可!)

2. 免税書類(お店で作成してもらった「Bordereau de Vente à l’Exportation」)

3. 未使用の商品(これが一番大事!)

これらを、すぐに取り出せる手提げ袋などにひとまとめにしておきましょう。特に注意したいのが「商品」です。免税手続きは「この商品をフランス国外に持ち出しますよ」という申告なので、税関職員に「現物を見せて」と言われた時に見せられなければ、その時点でアウト。還付は受けられません。

「重いからスーツケースに入れて預けちゃおう」という気持ち、痛いほど分かります。でも、ちょっと待って!

ルイ・ヴィトンやシャネル、エルメスといった高額ブランド品は、PABLO端末でスキャンした際に、高確率で「赤画面(税関検査が必要)」が出ます。これはシステムが「高いものだから、本当に持っているか人間がチェックしろ」と判断するからです。

もし商品をスーツケースに入れてチェックインカウンターで預けてしまった後に、PABLOで赤画面が出たら……? 商品を見せることができず、数十万円単位の還付金が水の泡になります。高額商品は必ず「機内持ち込み手荷物」にするか、スーツケースを預ける「前に」免税手続きエリアへ向かってください。

シャルル・ド・ゴール空港(CDG)の動線は少し特殊です。多くの空港では「チェックイン → 保安検査 → 免税手続き」の流れですが、フランスでは「チェックイン前(ランドサイド)」にPABLO端末や税関があることがほとんどです。

航空会社のカウンターで荷物を預けてしまう前に、まずは「Détaxe(デタックス)」の看板を探しましょう。荷物を持ったまま手続きを済ませ、その後にチェックイン。この順番を間違えると、夫のように泣きを見ることになります。

【図解】PABLO端末の操作手順と「画面の色」別アクション

さあ、いよいよPABLO端末との対決です。青いボディにバーコードリーダーがついたこの機械、実はとってもフレンドリー。2種類のタイプ(自立型キオスク端末と、壁埋め込み型)がありますが、操作画面は同じです。

画面には各国の国旗が表示されています。迷わず「日の丸(日本語)」をタッチしましょう。これでフランス語との格闘は終了です。これ以降、画面の指示はすべて日本語で表示されます。

免税書類の右上にあるバーコードを、端末のリーダーにかざします。スーパーのセルフレジと同じ要領です。

ここで重要なのが、「PABLOロゴ」がついている書類かどうか。最近の主要なお店(ギャラリー・ラファイエットやプランタン、主要ブランド店)の書類はほぼ対応していますが、小さな個人商店などの書類でPABLOロゴがない場合は、最初から税関の有人窓口に行く必要があります。

スキャンした直後、画面が何色に光るか。これが運命の分かれ道です。信号機と同じで、直感的に判断できます。

おめでとうございます! これで税関手続きは完了です。

画面に「承認済」という文字と共に、緑色のスマイルマークのようなアイコンが出ます。

【重要】 この瞬間、必ずスマホで画面の写真を撮ってください!

「え、承認されたんでしょ?」と思うかもしれませんが、帰国後に「還付金が振り込まれない!」というトラブルが起きた際、この「緑画面の写真」が最強の証拠になります。承認番号がはっきり写るようにパシャリ。これが旅の最後のミッションです。

パニックにならないで! 赤画面が出ても、免税が拒否されたわけではありません。「機械では判断できないので、隣の人間(税関職員)に見せてね」という意味です。

赤画面が出る理由は主に3つ。

1. 高額商品が含まれている(ランダムチェック含む)。

2. 書類のデータ不備。

3. 単なるシステムのエラー。

この画面が出たら、端末のすぐ近くにある税関の有人窓口(Douane)へ移動します。そこで、パスポート、航空券(またはEチケット控え)、そして商品現物を提示すれば、職員が手動で承認してくれます。ここで商品を持っていないとアウトなので、先ほどの「準備」が効いてくるわけです。

バーコードがうまく読み取れていない状態です。書類のシワを伸ばし、リーダーとの距離を調整してもう一度スキャンしてみてください。何度やってもダメな場合は、赤画面と同じく有人窓口へ向かいましょう。

シャルル・ド・ゴール空港(CDG)ターミナル別・PABLO設置場所マップ

「広い空港でPABLOを探して彷徨うなんて嫌!」というあなたのために、主要ターミナルの設置場所をナビゲートします。

日本人が最も利用するターミナルです。

■ 場所: 出発階(Departures)、チェックインカウンター「3番」と「4番」の間に大きな「Détaxe / Tax Refund」のエリアがあります。

■ 特徴: 最も混雑します。中国や韓国からの便と重なると長蛇の列ができることも。

■ 穴場: 実は、カウンターの奥の方にもひっそりと端末がある場合がありますが、基本的にはこのメインエリアに並ぶのが確実です。時間に余裕を持って(出発の3時間前には)到着しましょう。

■ 場所:到着階(Arrivals)の出口付近に設置されていることが多いですが、出発階のチェックインカウンター付近にもあります。2Eと2Fは通路で繋がっていますが、距離があるので自分の利用便のターミナルを確認してください。

特徴的な円形ドーナツ型のターミナルです。

■ 場所: CDGVAL(空港内シャトルトレイン)を降りて出発階(レベルCD)に上がると、ホール6(Hall 6)付近に「Détaxe」の表示があります。

■ 注意点:リニューアル工事などで場所が微調整されることがありますが、「Détaxe」の黄色い看板を見逃さなければ大丈夫です。

ターミナル3(LCC、チャーター便)

■ 場所: 出発ロビーの入り口付近にひっそりとあります。利用者は少なめですが、窓口の職員も少ないことがあるので注意。

書類はポストに投函すべき?還付会社別の最終判断

PABLOで「緑画面」が出た後、多くの旅行者を悩ませるのが「で、この書類はポストに入れるの?入れないの?」という問題です。

昔は「封筒に入れてポストへ投函」が絶対ルールでしたが、2026年現在はデジタル化が進み、ルールが変わっています。

結論から言うと、「還付方法」と「還付会社」によって異なります。

→ 基本的に「投函不要」です。

Global Blue(グローバルブルー)やPlanet(プラネット)といった大手代行会社は、PABLOのデジタル承認データをリアルタイムで受け取っています。緑画面が出た時点でデータが飛んでいるので、紙の書類を送る必要はありません。書類は「お客様控え」として自宅に持ち帰り、還付が確認されるまで大切に保管してください。

【例外】

書類に「要投函(Must be mailed)」と明記されている古いタイプの書類や、一部のマイナーな代行会社の場合は、念のため投函した方が無難です。しかし、Global Blueの最新書類であれば、手元に持っておくのが今のスタンダードです。

→ 「投函不要」ですが、両替所(Cash Parisなど)へ行く必要があります。

PABLOで緑画面を出した後、書類を持って空港内の払い戻しカウンター(両替所)へ行きます。そこで書類を提示し、その場でユーロ(または円)の現金を受け取ります。書類はそこで回収されるか、処理済みスタンプを押されて返却されます。

→ 「投函必須」の可能性が高いです。

デジタル処理(PABLO)ではなく、アナログなスタンプ承認になった場合、データが代行会社に飛んでいない可能性があります。この場合は、書類を専用封筒に入れ、封をして、近くにある透明なポスト(黄色いポストは郵便用なので注意!免税書類専用のポストがあります)に投函してください。

※Global Blueなど一部では、スタンプが押された書類をスマホで撮影してアプリからアップロードすれば投函不要なケースもありますが、不安なら投函するのが確実です。

もしものトラブル!赤画面なのに税関窓口が閉まっている時は?

早朝便や深夜便を利用する場合、PABLOは稼働していても、隣の税関窓口(有人)が閉まっている……なんていうホラーな状況があり得ます。

窓口が無人でも、近くに呼び出しボタンや直通電話が設置されていることがあります。諦めずに押してみましょう。眠そうな職員が出てきてくれるかもしれません。

どうしても税関職員に会えず、PABLOもエラーだった場合。これは非常に厄介ですが、日本に帰国してからフランス大使館で手続き……というのは実は非常にハードルが高いです(原則、EU出国時に手続きするのがルールだからです)。

もし窓口が開いていない場合、PABLO端末付近に「投函ボックス」があれば、事情を書いたメモと共に書類を投函する……という裏技も噂されますが、成功率は低いです。

最も現実的なのは、**「乗り継ぎ地のEU最終出国空港」で手続きをする**ことです。例えば、パリからドイツのフランクフルトを経由して日本へ帰る場合、フランクフルトの税関で手続きが可能です。手荷物として商品を持っている必要がありますが、パリでダメなら経由地でトライ!これを覚えておいてください。

「緑画面も出たし、完璧!」と思って帰国したのに、2ヶ月経ってもカードに返金がない。そんな時は、各代行会社のサイトで追跡(トラッキング)を行います。

Global Blue:公式サイトの「Refund Tracker」に、書類の「DOC ID(書類番号)」と購入額を入力すれば、現在のステータスが分かります。

Planet: こちらも同様に「Track my refund」ページがあります。

ここで役立つのが、空港で撮影した「緑画面の写真」と「書類の控え」です。もし「書類が届いていません」等のステータスになっていたら、カスタマーサポートに「PABLOで承認済みです。証拠写真もあります」と問い合わせることができます。これがあるだけで、交渉の強さが段違いです。

最後に:免税手続きは「旅の最後のゲーム」だと思って

ここまで読むと、「なんだか大変そう……」と不安になってしまったかもしれません。でも、大丈夫。

要点をまとめると、これだけです。

この4ステップさえ頭に入っていれば、失敗しません。

PABLO端末は、あなたにお金を返してくれる「魔法のATM」のようなもの。ゲーム感覚で「ピッ」とスキャンして、戻ってきたお金を有効に使いましょう。

それでは、Bon voyage(よい旅を)!そして、しっかりTax Refund(還付)を!

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