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【ヨーロッパ旅行】トイレ難民にならないための「カフェ&デパート」攻略法

石畳の美しい路地、歴史ある教会、そしてテラスで楽しむコーヒー。ヨーロッパ旅行は夢のような体験ですが、ひとたび「おトイレ行きたい!」という生理的現実が襲ってくると、その景色は一瞬で絶望へと変わります。

日本のように、どこにでもあるコンビニで清潔なトイレが無料で借りられる国は、世界でも稀です。

ヨーロッパにはコンビニトイレなど存在しませんし、公衆トイレは有料かつ故障中であることも日常茶飯事です。

「トイレが見つからない」というだけで、せっかくの旅行を台無しにしてほしくない。

長年ヨーロッパで生活し、幾度となくトイレ難民になりかけた私がたどり着いた、「確実に」「清潔な」トイレを確保するための、カフェとデパートを活用した具体的な攻略法を伝授します。

目次

【緊急回避】今すぐトイレに行きたいあなたへ

もしあなたが今、限界ギリギリの状態でこの記事を開いているなら、四の五の言わずに以下の行動をとってください。

3秒で判断するサバイバル・チャート

  1. スマホを取り出し Google Map を開く
  2. 検索窓に McDonald's または Starbucks と入力する
    • 理由: 誰でも入りやすく、トイレが存在する確率がほぼ100%だからです。
  3. 近くになければ Department Store(デパート)と入力する
    • 行動: ヒットした建物の最上階またはレストランフロアへ直行してください。
  4. 駅(Station)のトイレは最終手段
    • 警告: 小銭(50セント〜1ユーロ硬貨)がないとゲートが開かない可能性が高いです。小銭がないなら、まずはカフェを目指してください。

1. なぜ欧州では「カフェ」がトイレの正解なのか

「トイレだけ借りるのは失礼ではないか?」
日本人の私たちはそう思いがちですが、ヨーロッパにおいてカフェチェーンは「トイレ利用権を販売している場所」と捉え直してください。

公衆トイレを探して汚い個室に1ユーロ(約160円)払うくらいなら、エスプレッソを1.5〜2ユーロで注文して、清潔なトイレと休憩時間を手に入れるほうが圧倒的に合理的です。

「客」として堂々と振る舞うこと。これが、トイレ難民にならないための最初のマインドセットです。


2. 【徹底解説】レシートは捨てちゃダメ!「ドアコード」完全攻略

マクドナルド(McDonald’s)やスターバックス(Starbucks)に入れば安心かというと、そうではありません。多くの店舗では、トイレのドアに「電子錠(Digicode)」がかかっています。

この鍵を開けるための暗証番号は、レシートに印字されています。
最大の悲劇は、商品を受け取った際、トレイの上のチラシと一緒にレシートを捨ててしまうことです。その瞬間、あなたはトイレへの入場券を失います。

レシートのどこを見ればいいのか?

国や店舗によって表記は異なりますが、以下のキーワードをレシートの最下部、または中間あたりから必死に探してください。

  • フランス: Code Toilette または Code(例: 1234A)
  • ドイツ・オーストリア: WC Code または Toiletten Code
  • イギリス: Access Code または Door Code

スマートな入室フロー

  1. 注文する: 一番安いエスプレッソやミネラルウォーターで十分です。
  2. レシートを確保する: 店員から受け取るか、セルフオーダー機(KIOSK)から出てくる紙を必ず取ります。もし紙切れで出なかった場合は、即座にカウンターへ行き「Code, please?」と伝えてください。
  3. 入力する: トイレのドアノブ付近にあるテンキーに番号を打ち込みます。フランスでは「C」ボタンを押してから番号を入力するタイプもあります。

3. 国別・個人カフェでのスマートな振る舞い

大手チェーンが見つからない場合、地元のカフェやバール(Bar)を利用することになります。ここでは国ごとに異なる「お作法」があります。

イタリア:バール(Bar)はインフラである

イタリアには公衆トイレが絶望的に少ないですが、その代わり街の至る所にバールがあります。

  • 鉄則: まずレジ(Cassa)に行き、「Un caffè(ウン カッフェ)」と言って1.10〜1.50ユーロを支払います。
  • 流れ: レシート(Scontrino)を持ってカウンターへ行き、コーヒーを飲み干します。その後に、店員へ「Dov’è il bagno?(ドヴェ イル バーニョ?=トイレはどこですか)」と聞くのが最もスマートです。
  • マナー: トイレだけ借りて何も頼まずに出るのは、イタリアではかなり嫌がられます。エスプレッソ一杯がトイレ入場料です。

フランス:挨拶(Bonjour)が命

パリのカフェで最も重要なのは、入店時の挨拶です。

  • 鉄則: 店に入ったら、店員と目を合わせて必ず「Bonjour!(ボンジュール!)」と言ってください。これを言わない人間は、客として扱われません。
  • 裏技: どうしても注文せずに借りたい場合でも、挨拶さえしっかりしていれば、「トイレを借りてもいいですか?(Puis-je utiliser les toilettes ?)」と頼むと、意外とOKしてくれることがあります。ただし、基本は注文するのがマナーです。

ドイツ:掃除のプロ(Klofrau)への敬意

ドイツの飲食店やビアホールのトイレには、入り口に掃除専門のスタッフ(通称:トイレおばさん/おじさん)が座っていることがあります。

  • 鉄則: 入り口にお皿(小銭入れ)が置いてあったら、利用後に50セント硬貨を置くのが暗黙のルールです。
  • マナー: 目を見て「Danke(ダンケ)」と言うのを忘れずに。彼らはトイレの清潔さを保つプロフェッショナルです。対価を払いましょう。

4. 【座標指定】無料トイレの聖地「デパート」リスト

カフェに入る時間もない、あるいは小銭を使いたくない。そんな時の駆け込み寺が、大型デパートです。ただし、広い店内で迷子にならないよう、目指すべき「階数(座標)」を知っておく必要があります。

パリ(Paris)

  • ギャラリー・ラファイエット・オスマン店 (本館)
    • 目指す場所: 6階 (6ème étage)。子供服売り場の奥などが比較的空いていて清潔です。
  • プランタン・オスマン店 (本館)
    • 目指す場所: 4階 (4ème étage)

ミラノ(Milan)

  • リナシェンテ (La Rinascente)
    • 目指す場所: 7階 (7 Piano)。フードマーケットの階です。ドゥオーモの尖塔を眺められる窓もあり、休憩にも最適です。もちろん無料です。

ロンドン(London)

  • ハロッズ (Harrods)
    • 事情: かつては有料でしたが、現在は無料開放されています。非常に豪華で清潔です。どの階にもありますが、上層階の方が空いています。

ベルリン(Berlin)

  • カデヴェ (KaDeWe)
    • 注意: 以前は無料でしたが、近年は有料化(50セント〜)されている箇所が増えています。ドイツではデパートであっても小銭が必要な場合があるため、油断禁物です。

5. ドイツの罠「Sanifair」とキャッシュレスの限界

「ヨーロッパはカード社会だから、現金はいらない」という情報を鵜呑みにしていると、ドイツ語圏で詰みます。

高速道路のサービスエリア(Autobahn Raststätte)や主要駅にあるトイレシステム「Sanifair(サニフェア)」は、自動改札ゲート式です。

  • 料金: 70セント〜1ユーロ。
  • 支払い: コイン投入、またはクレジットカード、Apple Pay対応の機械が増えていますが、現場ではカードリーダーの通信エラーが頻発します。「カードをかざしても開かない」という絶望を避けるため、必ずコインを持っておく必要があります。
  • バウチャーの罠: 料金を払うと50セント分の金券(Bon)が出てきますが、これは「1商品につき1枚のみ」しか使えないことが多く、コーヒー1杯買うのに何枚もまとめて使うことはできません。実質無料ではない点に注意してください。

6. 最終装備:トイレ難民回避キット

最後に、私がヨーロッパ取材に行く際に必ず持ち歩く「トイレ専用ポーチ」の中身を公開します。これがあれば、どんな状況でも尊厳を守れます。


まとめ:生理的安心が、旅の質を決める

「次はどこでトイレに行けるだろうか?」という不安を抱えたままでは、目の前のミケランジェロも、パリの夜景も心から楽しむことはできません。

この3つを覚えておくだけで、あなたの旅の余裕は劇的に変わります。
この記事をブラウザのブックマーク、あるいはスクリーンショットに保存して、安心してヨーロッパの街歩きを楽しんでください。あなたの旅が、快適で素晴らしいものになりますように。

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